資産作りは、長期・積立・分散? それって本当ですか?
銀行の窓口やおカネのセミナーなどで、資産作りは長期・積立・分散です。と言われたことはありませんか?
この3つの中で私は1つ気になるものがあります。それは分散です。
分散は効果が出るケースと、ほとんど出ないケースがあります。むしろ手数料が高くて分散が逆効果となっているものもあります。
例えば積み立てNISAで運用を始める人は、NISAのメリットとは何かを思い出してください。
メリットは、運用で増えた時の節税効果だけですよね。
NISAの商品を選択する時に、資産が減るのが怖くて、窓口の人にマイナスになりにくいのはどれかと聞いてバランスタイプを選んだ人はいませんか?
そんなあなたは今、満足できる運用益を出せていますか?
・・・NISAのメリットが活かせるのは、運用して増えた時だけです。増えも減りもしないような運用商品を選んでどうするんですか?
バランスタイプは手数料(毎年発生する信託報酬)を考えると、銀行の定期預金よりも運用率が悪くなるものが多いです。
増える可能性の小さいものを、ユーザーに進める金融会社の窓口もいかがなものかと思いますが。
私のところにご相談に来られる方も、バランスタイプの商品でNISAをされていた人は何人もおられましたが、そのデメリットを説明するとたいていの方が変更されます。
もちろん分散投資が全てダメというわけではありません。効果的な分散とはどんなことか落ち着いて考えてみることをお勧めします。
資産作りの有効な方法(10月30日のセミナーの要旨)
10月30日の日進図書館のセミナーにご参加できなかった方にポイントをお伝えします。(一般の方もご参照ください)
前回のセミナーでは、家計の中からムダを見つける方法をお話しましたが、30日のセミナーでは、それを原資として運用をしようという内容でした。
運用方法は何でもよいわけではありませんので、家計改善らぼがお勧めしている基本をご紹介しました。
① 積立NISAで長期運用をする(10年以上)
② ネット証券を使って経費をかけずに利用する
③ 北米のインデックスファンド(S&P500とかナスダック)で運用する
なぜ北米のインデックスファンドが良いかという点に時間をかけて説明しました。
日本株とアメリカ株では長期価格のトレンドを見るとパフォーマンスが大きく違うからだという説明はよく聞きますが、その情報だけでは外国への投資は難しいと思います。
なぜ北米の株価が下落しにくいのか、どうして下がってもすぐに回復するのか、その理由や要因をいくつかポイントを上げて説明しました。
・市場規模が大きい
・米国通貨の安定性
・新規で産業が起きる土壌
・アメリカには良い人材が集まる(良い大学が多い)
・経済規模が拡大を続けている(労働人口も増加している)
・企業の監査会計が日本よりもレベルが高い
現状は米国の株価指数は回復基調にあるようですが、当面の間は不安定な動きをするかもしれません。短期的に見れば債権を勧める人たちのアイデアも否定はできませんが、長期で考えるのであれば、積立NISAの仕組みを用いて北米インデックスへの投資は、現状においても有力な選択肢です。
すごい勢いで1ドル=150円をつけましたので、現状では円高方向に調整が入っているようです。この先どうなるのか予測は困難ですが、今の日本経済にある根本的な問題が改善されない限りは、長期で考えると円安の流れなのかもしれません。もしそうなっていくとすると円資産しか所有していないと・・・。あなたの貯金はインフレ負けと為替負けによって、額面は変わらないのに資産価値は小さくなってしまいます。
好評いただいているグループトークでは、資産作りのリスクについてをFPの人達にリーダーをやっていただいてグルーで話し合いをしました。
投資のリスクという言葉は皆さんご存知なのですが、それが何なのかはモヤっとしている人が多かったようです。
①家庭や家計に関するリスク
②運用商品の固有のリスク
③世界や日本の経済環境のリスク
この3つに分けて考えることで、皆さんのリスクのイメージはなんとなく見えてきたのではないでしょうか。
外国への投資はやってみたいけど不安が大きい人、これからどんな投資をしたい人にもちょうど良い内容のセミナーだったと思います。
次回は12月18日(日)10:30からです。テーマは『家計の問題を脳科学をつなげて考えてみる』
脳科学や行動経済学を日常生活の中でどう活用していくべきか一緒に考えてみませんか。ご参加をお待ちしております。
(心理学・脳科学)最近の子供はかわいそう?
『最近の子供はかわいそう』そんな話をたまに耳にしますが、
あなたはどう思いますか?
子供の環境は生まれてくる時代でそれぞれです。
もっと自然の多いところで遊ばせてあげたい・・・
犯罪の心配のない平和な環境でのびのびと・・・
だけど、昭和初期に生まれていたら、自然に恵まれた
暮らしができていたかもしれませんが、
その頃は貧乏なご家庭が多かったですよね。
勉強もすることができず家の手伝いや、中には仕事に
駆り出され、あまり学校に行けなかった子供が
多かったと聞いています。
私が心配しているのは、今の子供はかわいそうだと
言われている子供達が、それを聞いてどう感じるかです。
大人世代の個人的な価値観から、かわいそうだと言われる子供は
それを何度も聞いたり、活字で見たりすると、だんだんと自分を
かわいそうだと認識していきます。
ネガティブイメージの刷り込みです。
子供の積極性を小さく、意思を弱くしてしまいます。
子供は若いだけで楽しくて、可能性もあるのかもしれません。
能力を育てるためにも、なるべくポジティブな言葉で
接してあげたいですね。
・・・でも実はこれ、大人も同じなんです。
同じことを話すにしても、良い側面に注目してみたり、
ポジティブな言い回しに直してみたりすると
その場の雰囲気がガラッと変わったりします。
周りからのあなたのイメージも変わるかもしれません。
そして、ご自分が思う自分自身のイメージも。
(補足)
・・・『うちはおカネがないから』が口癖の人、
気をつけてくださいね。
良い一日をお過ごしください。
【相続】相続を意識しましょう
家計図を描いてみませんか?
相続は誰もが経験する人生の大きなイベントです。
あなたが相続のことを考える時、
財産を渡す準備をする、被相続人の立場で考えますか?
それとも財産を受ける側、相続人の立場で考えますか?
・・・家系図を描てみませんか?
あなたはこの先、いろんな形の相続に関わることになります。
家系図でどんな相続があるのかイメージしてみませんか?
両親の一次相続、二次相続。
配偶者の相続。
配偶者の両親の相続。
兄弟姉妹の相続。
そしてご自分の相続。
・・・それぞれ法定相続人は変わってきます。
知識やノウハウを持たない人が投資で失敗するように、
相続も準備をしない人は、残念なことになると思います。
相続に興味を持ちましょう。家族と話をしましょう。
お互いの希望を話し合うことで理解を深めて、家族の繋がりを
強くしましょう。それが相続準備の第一歩です。
円安は日本売りなのか?
昨今の急激な円安は、日本がダメな国になってしまった表れだと
言わんばかりの記事を見かけますが、実際のところはどうなので
しょうか?
この急激な円安は、日本の国力低下が原因というよりも、
米国の強いインフレ対策の副作用によるものです。つまり海外の
事情によって為替の変動が生じたのだと思われます。
もちろん日銀総裁も戦犯ですね。
米国や欧州のインフレ率は8%を超えていて、日本国内の物価高とは
違うレベルの問題が起きています。
貧困層を多く抱える米国は生活苦に陥る人が大量に発生することを
何としても阻止ししたく、待ったなしで強い利上げ政策を推進する
ことを発表しています。
利上げは、インフレの高騰をセーブさせる効果がありますが、その
効果が強く効き過ぎると、今度は景気が一気に冷え込むかもしれません。
米国の景気が落ち込んだ場合、円高になる可能性も考えられます。
どのくらい上がるかはわかりませんが、110円台くらいまでは戻る
ことも、いろいろとあるシナリオの1つのようです。
しかしながら長期的に見ると、長く続けてしまったデフレによって
日本の国力は低下していることは間違いなさそうです。
最低賃金はともかく、平均賃金はこの20年間横ばいを続けています。
あまり報道されていませんが、5年ほど前から韓国にも抜かれています。
GDPも横ばいです。
参院選が近づいてきていますが、日本経済を復活させるにはGDPを上げて
いかねばなりませんが、どの党も目先の有権者の耳触りの良い話が多く、
日本経済を復活させますという党が出てこないことが残念でなりません。
私が思うGDPを上げる施策は、単純ですが効果は高いと思います。
海外に、特に中国に出ていった工場を日本に戻せば良いのです。
日本をはじめとした海外の企業が中国に生産移管したことで、中国の景気は
強く持ち上がりました。もう十分ではないでしょうか?
日本企業が海外に出た頃は、1ドル=90円 くらいの時代で国内生産では
採算が取れないことが大きな理由でいたので、1ドル=135円の今は、
日本に戻っても十分採算が取れるはずです。
中国に出ていた工場が、日本の地方に戻れば、安定した雇用が生まれ、
関連の業界が活性化されます。一時的な雇用の数はそれほどでなくても
地域への良い影響が生まれます。物流業界も、飲食業界も忙しくなります。
そうんれば新たな投資も生まれ、景気拡大のループが現れます。
それを政策として掲げる党があれば、一票入れたいのですが・・・
与党も野党も頑張ってください。(参院選の話になってしまいました)
相続は準備が大切
相続は誰もが体験する、人生の大きなイベントですが、詳しい人はあまりいません。
資産家でなくても、相続は準備をすることで後悔を少なく、そして上手く運ぶことができます。
準備をする効果は大きいです。
① 相続税対策ができる
② 両親の希望が聞けて後悔が少なくなる
③ 遺産分割で揉めなくなる
④ 各種手続や、不動産売却が効率的になる
時間もお金も節約でき、兄弟の仲違いもなくなるかもしれません。
22年7月3日(日) 愛知県日進市図書館で
相続準備の無料セミナーを開催しますので、
今日のある方のご参加をお待ちしております。(定員15名 要予約)