資産作りの有効な方法(10月30日のセミナーの要旨)
10月30日の日進図書館のセミナーにご参加できなかった方にポイントをお伝えします。(一般の方もご参照ください)
前回のセミナーでは、家計の中からムダを見つける方法をお話しましたが、30日のセミナーでは、それを原資として運用をしようという内容でした。
運用方法は何でもよいわけではありませんので、家計改善らぼがお勧めしている基本をご紹介しました。
① 積立NISAで長期運用をする(10年以上)
② ネット証券を使って経費をかけずに利用する
③ 北米のインデックスファンド(S&P500とかナスダック)で運用する
なぜ北米のインデックスファンドが良いかという点に時間をかけて説明しました。
日本株とアメリカ株では長期価格のトレンドを見るとパフォーマンスが大きく違うからだという説明はよく聞きますが、その情報だけでは外国への投資は難しいと思います。
なぜ北米の株価が下落しにくいのか、どうして下がってもすぐに回復するのか、その理由や要因をいくつかポイントを上げて説明しました。
・市場規模が大きい
・米国通貨の安定性
・新規で産業が起きる土壌
・アメリカには良い人材が集まる(良い大学が多い)
・経済規模が拡大を続けている(労働人口も増加している)
・企業の監査会計が日本よりもレベルが高い
現状は米国の株価指数は回復基調にあるようですが、当面の間は不安定な動きをするかもしれません。短期的に見れば債権を勧める人たちのアイデアも否定はできませんが、長期で考えるのであれば、積立NISAの仕組みを用いて北米インデックスへの投資は、現状においても有力な選択肢です。
すごい勢いで1ドル=150円をつけましたので、現状では円高方向に調整が入っているようです。この先どうなるのか予測は困難ですが、今の日本経済にある根本的な問題が改善されない限りは、長期で考えると円安の流れなのかもしれません。もしそうなっていくとすると円資産しか所有していないと・・・。あなたの貯金はインフレ負けと為替負けによって、額面は変わらないのに資産価値は小さくなってしまいます。
好評いただいているグループトークでは、資産作りのリスクについてをFPの人達にリーダーをやっていただいてグルーで話し合いをしました。
投資のリスクという言葉は皆さんご存知なのですが、それが何なのかはモヤっとしている人が多かったようです。
①家庭や家計に関するリスク
②運用商品の固有のリスク
③世界や日本の経済環境のリスク
この3つに分けて考えることで、皆さんのリスクのイメージはなんとなく見えてきたのではないでしょうか。
外国への投資はやってみたいけど不安が大きい人、これからどんな投資をしたい人にもちょうど良い内容のセミナーだったと思います。
次回は12月18日(日)10:30からです。テーマは『家計の問題を脳科学をつなげて考えてみる』
脳科学や行動経済学を日常生活の中でどう活用していくべきか一緒に考えてみませんか。ご参加をお待ちしております。
タグ: 長期運用, インデックスファンド